ロサンゼルス日和り

東京からロサンゼルスへ、暮らし、旅、食にまつわる日々の記録

桂林から上海へ 中国版新幹線で思ったこと


今日は、陽朔からバスで桂林まで戻り、そこから高速鉄道で上海まで行きます。


陽朔から桂林まで20元のバスで一時間半。10:45amに桂林のバスターミナルに着くと、タクシーに乗り陽朔に行く前に泊まっていたRiverside Hostelへ荷物を取りに。その後、桂林の駅で上海まで電車の当日券を購入。この流れをタクシーの運転手さんに伝えるのが大変でした。絵を描いたり、グーグル翻訳で、こちらの意向を伝えようとしても、解らない、というか解ろうという気もなし。アプリケーションで地図を見せても、見る気もあまりなく、面倒くさそう。そんなことだろうとは思っていましたが、事前に金額と時間をアプリケーションで調べていたので、11:45amに電車が出る為、身振り手振りを混じえ、メーターは動いているかを確認して、何とか駅に辿り着きました。



南寧の駅も大きかったですが、中国は、各都市の駅が東京駅位あるんじゃないかという大きさで、ただ中の作り自体は簡単で分かりやすいです。(漢字が読めれば)



鉄道に乗る前に現地の方を見習い、10時間の旅に備え、カップヌードルやお煎餅を買い込みます。



作りは、本当に日本の新幹線の高速鉄道乗って10時間の旅です。この車内充電もできる様になっているので、便利です。



チケット通りの席に行くと、高齢の中国人夫婦が既に席に座っていて、何度自分のチケットを見せても頑固としてどきません。身振りから、他の空いてる席に座ればいいじゃないかと言っている様。しばらく文句を言われた後、周りの若い中国人が次第に寄って来て、チケットを見てその人達を正しい席に誘導してくれました。その若い人達に御礼を言うと「メイヨー」と言って、分かっているよと言った雰囲気。老夫婦はとにかく大声で、私は圧倒されてしまい、駅員に対応してもらおうと思いましたが、相方殿が対応してくれ、助けられました。


途中で、お弁当を45元で購入。左からジャガイモカレーソース、牛肉とキノコの炒め物、キャベツの煮浸し。味は、普通。何とも中国的な味でした。(笑) 


ちなみに中国では、道を歩いているだけでジロジロ見られることが多かったですが(特に相方殿)、この御飯を食べている間も、まるで見世物かのように、例の老夫婦がじーっと見て来ます。見返すとさすがに目を反らしますが、また見てます。鉄道ではありませんが道や店でも、英語を話していると半径2m位の人が反応して、中には1分くらいじーっと見てくる人も。私は、"No Chinese"と言っても中国語で話しかけられる位中国人に見えるらしく、西欧人の相方殿といるのが目立つのかもしれないです。それにしても、この遠慮のない「ジロジロ」は正直疲れました。


今の中国人は、結構な田舎に行ってもスマートフォンを持っているし、片道600元以上するチケットを買って上海にも行きます。ただ、マナーの面では首をかしげる点がまだまだ。日本も東京オリンピックくらいまでそういう状況だったらしいので、比べるのがおかしいのは分かっていますが、むせる様な喫煙の煙や、観光地の道の真ん中にツバだけではなく、鼻をかむ人を見ると、果たして中国の経済発展はその巨大な国の民意と沿っているのか?と非常に疑問になります。

それに加え、もう一点気になった点が。ホテルでテレビを見た際、(タイミング的なものも重なったのか)、90チャンネル以上のCCTVで約半分位のチャンネルで対日戦争時のドラマを流していました。ある意味、日本では見ることのない歴史観を垣間みる良い機会でしたが、あまりにも内容の酷さやエピソード数(42話)の多さ、内容に、中国政府がTV局を管理して人々を日本嫌いにしようとしているとしか思えない印象でした。チャンネル毎に、自治区の表示が出て、内豪や新疆ウイグル、チベットの文字も映し出されるテレビは、この国の大きさを感じると同時に、何百の民族が住み、宗教も仏教、キリスト教、イスラム教といろいろ混ざる文化へ配信されていくテレビという媒体の意味を考えざるを得ませんでした。