こんにちは。
アメリカ在住Coryです。
ブレネー・ブラウンさんという、ヒューストン大学の心の研究者の方の番組を観ました。TEDトークなどに度々出演され、シリコンバレーの経営者へのアドバイスやニューヨーク・タイムズのベストセラーなどを出しているすごい経歴の方です。
番組の内容は、”恥、プライド、弱さなど、こういった人々があまり普段話し合わない内容へ焦点を当てて、これらの感情をどう理解し、受け入れ、さらに視点を変えていくのか”と理解しました。
日本で育った私達は、特に世間体や社会の価値観を優先して生活をしている気がします。言語的に、”他所様”や”お陰様で”など、他人に感謝をするフレーズが多いのも面白いと思いますし、集団の持つ価値が個を凌駕するのが当然と思って生活している人も多いのではないでしょうか。
日々、集団から外れないようにと、最大限の努力と労力を惜しまず、自身の感情を押さえつけることに慣れてしまっている私達は、”自分の内なる声に気づいて!”と言われても実際どれだけの人がそれを出来るのでしょうか?
感染、飢餓、暴力が占めていた世界からたったの数百年。個の尊厳が主張されるようになって数十年。そんな進化のスピードの中で、もともと神経回路的にも集団を意識して生活をする私達は、いきなり自分の声に耳を傾けることは難しいもの。
だからこそぜひ、この番組はそんな人達に観て欲しいと思います。
なぜか。
それは、人々が本当に繋がりを感じ、幸福を感じ、属している感覚を得る際に、自分の感情的な弱さや辛さをシェアする事は不可避だから、とブレネー・ブラウンさんは言います。
かくゆう私も、鎧を被って自分を大きく見せる事が大事だと思っていた時より、弱さや怖さを正直に話した相手との方が、圧倒的に関係が深くなった経験があります。
もちろん、何でもかんでも内部事情を打ち明けろとは言っていません。しかし、ある程度のリスクを追いつつも自分の弱さをシェアした時、人は強い共感を覚えるのだと思います。
どこまで打ち明けてもいいかはそれぞれの判断に頼ると思います。後で言わなければよかったと、後悔する経験も避けられないとブレネーさんも言っています。
でも、これも実験。(あるいはExposure(暴露療法))
やらないで想像だけしているよりも、チャレンジしてみてダメだったかー、あはは、と言いたい。
最近見たNETFLIXの中で一番のお勧めです!