ロサンゼルス日和り

東京からロサンゼルスへ、暮らし、旅、食にまつわる日々の記録

不妊治療を振り返って

こんにちは。

 
今日ふと不妊治療を振り返る機会がありました。
 
自分でもよくやったなーと思うくらい、必死に動いていました。
 
まずは費用の面。アメリカの不妊治療は、日本より2倍近くかかります。保険制度も難しく、お金のない身としては、どうしたら不妊治療をできるか考え続けていました。ふと気になって調べたら、たまたま当時の相方殿の仕事先から入れた保険が超レアで、なんと不妊治療を無制限でカバーするとのこと。本当に?と半信半疑だったので、保険会社に確認の電話をいれ折り返しをもらい、ニュースをボストンで聞いた時は電話口で涙がでてきました。さらに当時かかっていた医師は、その保険のNetwork内だったことも大きいです。診察一回一回最低$275かかる上、諸々費用を入れたら軽く$20,000はかかっていたかと。保険が効かないPGS等はさすがに自分達で払いましたが、結局$9,000くらいで済んだのは、保険のおかげ。(内$6,000はPGS費) あと、Specialty pharmacyの保険も効いたので、ホルモン系の薬は一本$1,000くらいしたこともあり、本当に助かりました。
 
あともう一つは、職場の近くに不妊治療クリニックがあった事。治療中は、毎週朝採血があったり、超音波が入ったりします。これを全て仕事をしながらするにはどうしても職場の近くにクリニックがあることは必要不可欠でした。朝8時にクリニックへ行って、9時の出社に間に合ったので、その都度遅刻をしないで済んだのは非常に有り難かったです。。。
 
 
そして、医療の面。注射大嫌い、でも毎日2週間自己注射を続ける日々。最初に自己注射をした時は怖くて手がよく見えない位でした。もともとビビリなのはありますが、打つ所を氷で冷やしまくり、時々失敗すると結構な痛みです。さらに、クリニックでも、いつもエストロゲン等のホルモンチェックをする為、採血の連続。もともと血管が見えにくい私は、腕にアザを作られながら、毎回水をボトルで持っていき飲み、さらにクリニックでココアを飲んだりしてました。
 
そして、何と言って卵巣過剰刺激症候群。英語ではOvarian Hyperstimulationと言い、採卵と同じサイクルでフレッシュの移植をした為、採卵で過敏になった卵巣が腫れて、とんでもない痛みが出て来ました。そしてERへ駆け込み、痛みにもがき苦しみながら、初めて聞いた我が子の心拍。最初の6-7週はとても気をつけるべき時期だと読み、できれば痛み止めは使いたくない。でも、本当に本当に痛い。。。で入院になりました。
 
でも、ここで妊娠が確定したので、一応不妊治療は完了です。今でも、予定日は7月30日ね、と言われ紙を渡された時のことは覚えています。本当に私は子供を産める?と不安になりつつ、嬉しい気持ちになりました。
 
クリスマスにはクリニックに、イチゴのチョコレートがけを届けて、お礼を言いました。