ロサンゼルス日和り

東京からロサンゼルスへ、暮らし、旅、食にまつわる日々の記録

産後うつ&心の行方

産前からちょっとイライラが募っていた私ですが、娘が産まれてからまた違う不思議な感覚に囚われていました。


産後ハイとでもいうんでしょうか。いろいろな人に出産報告メールをしたりしつつ、人からの注目度に異様に敏感になっていた気がします。出産後の友人からのメールなどの対応ばかりしていて、全然娘さんのことを見ていなかったような。自分でもどうかしてると思うのですが、今目の前にいる小さな我が子への対応が分からない心境。

産まれたら母性爆発で、娘娘になるだろうと勝手に思っていたので、この冷静さに自分でもやばい、とちょっと思ってしまいました。

もちろんかわいくて仕方がないのですが、同時に母親になったという事実の消化が追いついておらず、まだ自分のことの方が中心な行動パターン。

そんな中、病院から帰る時は外の世界がリアルに感じられなくて、何か別の世界に来たような頭。
家に帰って来て、いきなりナースさんもお医者さんもいない状況にものすごく大きなプレッシャーを感じました。同時にお隣さんへの挨拶なども頭をよぎり、ちょっと泣き声が聞こえただけで、超絶パニックに。

家に帰って来てから、娘をずっとお腹に抱いていたら、私の体の熱が移ったのか、どんどん体温急上昇。ちゃんとした新生児用体温計を買っていなかった為頭がこんがらがって、これは熱?とERに駆け込みました。ERで体温を測ってもらった時には既に37.4度くらいだったのですが、そこから娘は感染症の検査を受けることに。。。小さい腕にIVを打たれ、せきずいを抜かれる検査。待ってる間は生きた心地がせず、一晩中泣き続けました。

結局抗生物質の点滴をする為、入院。。。一つの病院から移って違う病院へ。自分も体が全然回復していなかったので、悪露が出続ける中、会陰の傷も裂けたりして、自分もERで再縫合されることとなりましたとさ。。。これでまだ自分の体が動けばいいのですが、自分も立つのが精一杯の中、途方にくれた心境になりました。

結局三日入院して、尿路感染の可能性があったけど、数値が低いからと早めに退院させてもらいました。

病院のベッドは固いし変な角度だし、夜中も人が来るので、全然眠れない。その代わり、慣れない母乳搾乳のやり方や、ぐずりのあやしなど大分勉強になりました。家に帰る頃には、病院の小児科で習ったナースさん達の叡智を授かり、帰宅。本当に本当にほっとしました。

親になる事の重大さと、責任、そして何がなんだろうが育てていくという覚悟。これを持って帰宅した気がします。まだ今でも自分のおっちょこちょいさで何かしでかすんじゃないかとヒヤヒヤしていますが、心は1日1日成長していることを感じます。